2008年9月19日金曜日

都市での研修


今,断食月で,任地ジェネポントでの教育活動は学校も学校外の識字教育も停止中なんです。残念!
そこで,職場の人が都市マカッサルで受けている研修を2日間だけですが,私も受けさせてもらうことにしました。スラウェシ島全域から,教育省や保健省のスタッフ,学校の先生が集まり,就学前のこどもたちや,村で学校へ行っていないこどもたちやおとなになってから学ぼうとしている人たちに教えることを目的としているようです。いかに教材にお金をかけず,且つ手作業を通して頭を使っていくかということを念頭において実施されていて,研修もグループでの創作活動が中心です。
初日は,なかなかとけこめず,言葉の壁で誤解も生じたり,研修レベルの高さにに圧倒されていましたが,2日目から少しずつなじんできました。
よく考えたら,2週間の研修をホテルに泊まって受けること自体すごいなあと思いますし,先生方の先生は,シンガポールで4か月研修を受けてきた人たちで,教えるパーツがいくらでもあるようでした。夜も
研修室に集まって,地域ごとのグループで研修内容の検討を行っていたり,受講者はとても熱心です。
所属の地域へ帰ったときに,今度は自分が指導者として,職員研修をするので,ボーっとしてはいられないのかもしれません。みな資料以外の分厚い大きなノートが研修メモでいっぱいになっていました。
幼児教育に携わる人たち,学校外教育活動に携わる人たち,そして村の中に入って啓発活動を行う人たちにとっては,有意義な研修だと思います。たとえば,私はインドネシア語がまだまだなので,インドネシア語を話すことができない地域の村の人と同じ感覚になるかと思うのですが,職員が早口のインドネシア語で説明してくれるよりも,解説書を読むよりも,わかりやすいです。学校で教科書を使って行う授業とは脳の鍛える場所が違うかもしれませんが,説明を聞いてたら右から左へ流れ,文字を読もうとすればどうしても眠たくなる人が多い村では,活動を通して,この活動は何の意味があるのかを考える方が,村の人々にとっては有益な勉強のように感じます。
ただ,日本でも同じだと思うのですが,研修を受けている時はやる気のあるメンバーばかりでどんどん活動が進みますが,これを知らない人に教えるときは,何倍ものエネルギーが必要です。だからこそ,
地域に帰ってからの職員研修や村人との信頼関係づくりが成功の鍵を握っているのかもしれません。

先月のことですが・・・


今日は研修で,平日ながら都市へあがることができました。puasa(断食)も着実に実行中。日中食べないことには慣れてしまいました。しかし,夜6時5分頃に断食が明けて,いつもより多く食べてしまいます。そして朝3時に起きて夜食(sahur)を食べるのがつらいです。どうしても睡眠が不規則になってしまいがち!



そうそう先月のことなのですが,私は教育省の学校外教育課に所属しているので,本来は学校を訪問しないはずなのですが,職場の友人の関係で,都市マカッサルの小学校へ行った時のことを書いておきます。赴任3日目で,なぜか平日木曜日の午後からマカッサルへ。そして8月8日金曜日に小学校見学!金曜日は体育の日なので,朝から全校生徒がリズム体操をしていました。先生は全員体操服で,生徒はちゃんと制服を着ていました(不思議)。2年生の地方言語マカッサル語と英語の授業を拝見しました。マカッサル語は字も異なるので,びっくり。これは読めないなあ・・・。英語は日本の小学生が習うのとそんなに変わらないと思いますが,動物の名前を復習していました。日本の小学校と同じように,教室内に先生の机がありました。AC(エアコン)もありました。先生はしょっ中,ノートを集めてチェックして,その間に子どもたちは次の課題に取り組んでいました。ここまでは別にいいのですが,このあと先生は私にSOTO AYAM(鶏肉だんご入りの麵)を食べるかと聞いてきました。私が昼ごはんのことかと思ってうなずくと,ほかの先生にすぐ連絡を入れて,なんとすぐに教室に運ばれてきました。子どもたちがまじめに課題に取り組む姿を横目に見ながら,私とその先生はバクバク食事をしているのでした。私は子どもたちに外国から突如やって来たお客さんは,くいしんぼうと思われるのではないかとひやひやしましたが,ごく日常の出来事のようです。そして,英語の専門の先生にバトンタッチして,私たちは職員室に行きました。そこでもまた食べながら飲みながらすごく楽しい時間を過ごしました。やっぱり学校はいいなあ。職場の人間関係もいい感じでした。日本の学校は一人ひとりの仕事のノルマが本当に多すぎ!職員同士の会話がだんだんなくなっているなあと残念に思っています。インドネシアのおおらかさを吸収していきたいです!
写真は独立記念日の前の日に実施される行進の練習風景です。

2008年9月1日月曜日

任地での生活(その3「公務員の制服」)

今日は9月1日月曜日で出勤のはずなのです。しかし,puasa(断食)初日なので,正式なインフォメーションは出ていませんが,ジェネポント教育省の場合,行っても行かなくてもいい,行かない方がよりいいと真面目な職員の方に言われ,断食休みを満喫!?しております。(実際は仕事に行っている人の方が圧倒的に多い。)朝,3時半にごはんを食べましたが,もうお腹すいてきました。いつまでみんなと一緒にできるでしょうか。イスラム教徒にはなれませんが,こちらで仏教徒として通しても,Mau
ikut?(断食参加したいですか,一緒に断食やってみる!?)と言われると,ついつい参加すると答えてしまっていました。暗い時にだけ食べたり,飲んだりするから不健康なのか,やはり食が減るから身体が浄化されていくのか,実体験して理解できる貴重な機会だと思っています。周りの人がイスラム教
徒の人ばかりですから,断食している方が心理的には楽です。
女性特有の月1回の数日間はお祈りとpuasaは免除されるので,当然ながら私は女性としての挑戦をします。


 さてさて,本題の公務員の制服の件ですが,インドネシアでは,公務員(役所,学校の先生)は,制服を着ています。月曜日だけ緑色の制服で,地域の公務員が集まって朝礼が行われます。写真は朝礼で職員が国旗に向かって敬礼しているところです。火曜日から木曜日は,黄色の制服で,写真は私の制服です。布は自分で買って,自分の体にあった制服を縫ってもらうので,みんな若干,布の色や服の形に人それぞれ特徴があります。 金曜日は体育の日のようなイメージで,服装は自由です。ジャージ姿の人も多いですが,おしゃれをしっかりしてくる人もいます。